卵子の老化はピルでも防げない?知らなかった!ミトコンドリアの役割

 
卵子の老化、つい最近になって明るみになった衝撃の事実。晩婚化、少子高齢化、高齢出産・・いまの若い世代に卵子の老化について正しい教育をすることによって状況を変えられるかもしれません。
 

家族計画の教育のありかた

私が受けてきた保健体育の授業で性教育に関わる内容といえば、まず小学校では女子だけ体育館に残され、初潮・月経に関わる簡単な女性の身体のしくみと、始まった時の対処の仕方の説明だけ。
 
中学校の保健体育の授業は、おしべとめしべの説明程度、高校では男女の体のしくみの説明と、避妊具を使用しましょう、その程度だった記憶です。
 
先生もきまり悪そうな様子だし、男子はニヤニヤ、もちろん親ともそんな話は避けてきたし、つまり一貫して「触れにくい」ジャンルとしての扱いでした。
 
でも本来人間も動物である限り、交尾をして子孫を残していくということ、これは命をつないでいくうえでごく自然なことであるということ、そこを触れにくいジャンルとして避けるのではなく、それこそ生物の授業のごとく、もっとフランクかつ積極的に、むしろ図解あり映像ありでひとつひとつより深く表現してしまったらどうなんだろうと思うんですよね。
隠されると探りたくなるけど、おおっぴらに情報を得られてもっとフランクに学んでいけたら、これほど「触れにくい」扱いではなくなるのではないかと。
 

赤ちゃんは奇跡の集結 

若い夫婦であればそれほど実感することもなく赤ちゃんに恵まれるのかもしれませんが、実は赤ちゃんが生まれるということはものすごく多くの「奇跡」の集結の結果なのです。
 
NHKスペシャル「受精卵からひとへ」、私は妊活中YouTubeで何度観たかわかりませんが、お腹の中で起こっている数々の奇跡、それらがものすごく神秘的な映像で表現されています。ただ、これは成功例。数々の試練を全部乗り越えられた場合の映像であって、特に私のように高齢女性の卵子の場合はその試練に打ち勝てない例のほうが多いのです。その状態が続くと「不妊」と呼ばれてしまいます。
 
高齢だとなぜ??
 
 

卵子の老化の現実 

原因のひとつに「卵子の老化」が挙げられます。
これはごく近年になってようやくテレビでも取り上げられるようになりましたね、実際私は妊活を始めてから初めて知りました。
 
そこが認知されるようになる前、ピルを飲んでいれば高齢になっても妊娠できる体でいられる、という話を耳にしたことありませんか?
実際、いまは子供はまだ欲しくないし、もっと歳をとってやっと子供が欲しくなった時にできるようにもう何年もずっとピルを飲んでいるんだ、と言っていた友人がいました。
 
ただしこれは間違い。
ピルを飲むことで老化を遅らせることができるのは卵巣であって肝心の卵子ではない。
 
ホルモンの作用で排卵を止め、無駄に卵巣を酷使させることを防ぐことで、排卵のたびに傷を受ける(卵胞がはじけるときに卵巣が破れるため)頻度が減らせます。
卵子の数も(正確には卵子のもとになる原子卵胞の数も)、毎月排卵している卵巣よりは多くまだ卵巣に残っている可能性が高く、卵巣年齢をはかるAMH値も高い(=卵巣年齢が若い)結果がでやすいといえます。
 
ただし、卵子はお構いなしに老化していきます。
卵巣は若いとされても、中に残っている卵子は歳をとってしまっている。卵子の老化は卵細胞のなかのミトコンドリアが減っている状態、つまりエネルギーを作り出す働きが弱ってしまっており傷ついた卵細胞の修復もできず卵子の染色体異常という結果を招いてしまいます。
 
これが受精しない、受精しても育っていかない、育ってくれても着床しない、の原因なのです。
 

ミトコンドリアの役割 

受精卵が人になるまでには壮大なエネルギーが必要です。受精卵が分割を繰り返すためのエネルギー、子宮に到着した受精卵が殻を破るエネルギー、殻を破った胚が子宮内膜に潜り込むエネルギー・・・、それらに必要な充分なエネルギーをもはや失っているというわけです。
 
ミトコンドリアを増やす効果が期待されているサプリメントなどもあるようですが、そもそも若いころであれば卵子もエネルギーに満ち溢れているわけですから、卵子の老化がこれだけ妊娠を難しくするという情報がその頃に充分に与えられていたら、少しでも若いいまのうちにという意識が生まれるのではないでしょうか。

卵子の老化を正しく認識し高齢出産のリスクを避けよう

先ほど人間も動物と書きましたが動物と違うのは、人間はいつごろ&何人子供を産むかについて夫婦ふたりで計画し、家族構成をコントロールしていくことができる点です。卵子の老化について正しい知識が与えられれば、リスクや苦労を避けることもできる。
 
いまのこの時代の晩婚化の傾向も、こういった情報・教育の不足が招いた事態だと私は思っています。
もちろん晩婚が決して悪いことではないのですが、子作りを考えている夫婦にとってはどうしてもそこが障害になってしまう。
 
めでたく妊娠できたとしても、高齢であるがために高まる更なるリスク、子供と反比例して低下していく自分の体力。そもそも出産は、交通事故に遭うくらいのダメージを体に受けるそうで、そこからの修復も高齢であればあるほど時間がかかります。実際私は外出の意欲が出るまでに10か月くらいかかりました。1年半経つ今でも、骨が全体的にゆがんだままで出産の後遺症といえる不調に苦しんでおります。
 
経済面でも負担が大きい。体外受精は保険適用外のため高額です。病院によって差はありますが1回だいたい30~45万くらいでしょうか、条件にあえば国から助成金も受けることができますが受けられる回数に制限あり、そもそも1度や2度で妊娠できる人は少ないので何回も繰り返すことになるとその回数分膨らんでいきます。
 
そういったリスクや負担に焦点をあてた具体的情報・教育が不可欠だと思うのです。
 
こんな内容の教育だったら全然「触れにくい」ジャンルの内容には聞こえないですよね!
 
 

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