2017年6月22日、小林麻央さんが天国へ旅立たれました。
誰もが身近な存在に感じていた麻央さん
私を含め、海老蔵さんと小林麻央さんのブログを毎日チェックしていた方はとくに、今回の訃報をごく身近なこととして胸を痛め、多くの涙を流されたのではないでしょうか。
緊急速報のテロップにまさかの「小林麻央さん」の文字を見た瞬間、
えっ!!うそっ!!やだ!!
叫ぶと同時に麻央さんのブログの言葉が次々と頭をよぎりました。
「生きたい!」
「奇跡を起こしたいんです!」
「私は、いつだってあきらめていません!」
死ぬ順番を守りなさいと日々献身的に看病されていた麻央さんのお母さま、病的なほどに妹を愛したお姉さまの小林麻耶さん、彩り豊かな干菓子を持って闘病中会いにこられた言葉少なながら愛情あふれるお父さま、そして海老蔵さん、れいかちゃん、かんげんくんは大丈夫だろうか・・・、
そしてなによりこれからどんどん成長していく子供たちを残して旅立つことになってしまった麻央さんの無念を思うと涙が溢れて止まりません。
可哀想に、とは思われたくない
でもBBC「ことしの女性100人」に選出された寄稿記事の中にこうありました。
「まだ34歳の若さで、可哀想に」
「小さな子供を残して、可哀想に」
私はそんなふうには思われたくありません。 なぜなら病気になったことが私の人生を代表する出来事ではないから。私の人生は彩り豊かな人生だから。
「可哀想に」という涙は麻央さんの意に反することになるのでやめにします。
幸せの象徴の麻央さんに奇跡を・・
清楚で上品で美しくもかわいらしくもある魅力あふれる麻央さん。
どうしていつもあんなにキラキラした笑顔でいられるのだろう?
どうやって育てられたらあんなに純粋な笑顔を絶やさず過ごせる女性になれるのだろう?
そんな幸せの象徴のような麻央さんを襲ったステージ4の乳がん、ブログ「KOKORO.」を通して発信された壮絶な闘いと素直な感情。誰もが奇跡を祈ったことと思います。
麻央さんがこの世に残したもの
人それぞれ多くの影響を受けたと思いますが私が麻央さんに教わったことは、
まず第一に 「定期健康診断の大切さ」
これは北斗晶さんの乳がん発覚のニュースやブログでも再確認しましたが、
第二に
「異常なしの診断を受けても安心してはいけない。見逃されてしまっている可能性がある」ということ。
私にはこれが衝撃でした。
ひとつめの深刻な診断を信じたくなくて受けたセカンドオピニオンで否定されたら、私もセカンドオピニオンのほうを信じ安心してしまうと思います。
なぜここで生検をしなかったのか、そこが悔やまれてなりません。
私は二十歳の時に自分の右胸の乳頭のごく近くにころころしたしこりを発見し、 すぐに母に連れられ近くの大学病院を受診したところ、エコーとマンモと生検、すべての検査を受けるように言われました。エコーにもマンモにも得意不得意があって、どちらかだけで見つかる場合も多い、そして触診だけでもしこりがあると判断された以上、生検をしないと決定的な良悪の判断はできないとの説明でした。 (私の検査の結果は、良性の乳腺繊維腺腫と診断でした。これについてはまた別の記事に書こうかと思います。)
なので麻央さんが1度目の診断で五分五分との深刻な判断をされた後のセカンドオピニオンですからなおさら、麻央さんからの申し出があったにもかかわらず、生検は必要なしと片づけてしまった病院がとても理解できないのです。
以来私も、年1回会社の健康診断で異常なしと診断されても、ひとつの結果を過信しないよう、そこから半年以内に別の病院で再度検査しようと思うようになりました。
そして第三に
「今後が永遠に続くことと思っていてはいけない」 突然に終わりがくるかもしれないということを常に覚悟しておかなくてはと思うようになりました。
幼い息子が将来結婚して、息子と同じように可愛い孫と遊ぶこと、これが目下の夢でしたが、それまで元気でいられることが当たり前と思っていてはいけない。 明日、突然人生が終わってしまうかもしれない。
そしてなにより、幼い子供とのコミュニケーションとスキンシップにできる限りの時間を割こうと思います。 明日人生が終わってしまうかもしれないから今日のうちに読めるだけの絵本を読んであげよう。 明後日人生が終わってしまうかもしれないから明日1日ずーっとぎゅーっとしていよう。 その次の日も、その次の日も、できることをその日のうちに、できる限りの力でやり尽くそう。
苦しい息で、意識もきっと朦朧とする中、言葉を発するのはとても難しいことだったと思います。
それでも残した「愛してる」。
この身体は動かせなくなっても、魂がこれからもずっと愛してる。 私はいなくなってしまうのではなく、これからもずっとそばにいます、そんな想いが込められているような気がします。
私も家族にそんな言葉を残せるだろうか。 言葉で言えなくても気持ちだけでも残せるよう、もっと穏やかに愛情深く生きていきたい。
麻央さん、苦しい乳がんとの闘い、本当にお疲れさまでした。 短くともいろどり豊かな人生、とても素敵でした。 これからは痛みのない自由な体で、愛するご家族とともに、いつまでも。
いろいろたくさん教えていただきました。ありがとうございました。
コメントを残す