47歳となるこの歳まで手荒れなどのトラブルにはまったく無縁だったわたしが、去年冬から春先にかけて生まれて初めて手湿疹というものに悩まされました。皮膚科に行くも解決に至らず、対策を取るにもまずは原因をつかまねばと自分なりに探り、解決に結びついた経緯などお伝えしたいと思います。
自覚症状と心当たり
ぴりぴりと手の乾燥の症状がありながらその時期パソコンを使う機会が多くキーボードがぬるつくのが嫌でハンドクリームを塗ることを怠けていたことについては自覚しており、それにより乾燥が従来より普段より進んだ可能性はあります。でも乾燥によりあかぎれ、ひび割れなどは想像できてもわたしに現れた症状は指の側面と手のひらの皮膚の下にぷつぷつと湧いてくる水泡。かゆみはそれほど感じなく、水泡は日が経つと皮膚表面に上がってきていずれその部分の皮がむける形でおわり、その頃にはもう水泡の中の水分はなくなっていて、皮がうすくむけている以外はなにもなかったようなのですが、下からまたどんどん新しい水泡が発生していてその水泡同士が次から次へと積み重なってくるので、しまいには指はぴかぴか腫れあがって、水泡によりボコボコで見た目で人から心配をされるくらいになってしまいました。手が赤ちゃんみたいにきれいと言われるくらいだったトラブル無縁だったわたしの手に一体なにが起こってる??初めての悩みにネットで調べまくりました。
主婦湿疹とは?
今回初めて知った主婦湿疹という言葉。わたしの症状は画像なども確認したところ、この「主婦湿疹」が一番近いように見えたので、この「主婦湿疹」に焦点を当て徹底的に調べてみました。
手にできる慢性の湿疹で、家事を行う主婦に現れることが多いためそのような呼ばれ方をしているようですが、実際のところは美容師さんや飲食店など水を扱う職業の方にも出ることが多いようです。またその他子供にも出ることがあるということ、子供に関してはウイルスや細菌感染予防目的での過剰な手洗いやアルコール消毒液の使用によるもの、つまり水を使用したあとのふやけて乾燥しやすい状態の手への保護が不十分で起こることが原因とされているようです。
乾燥の心当たり
とはいっても、上記の通り、生まれてこの方乾燥による手荒れなど一度も経験のないわたし、蕎麦屋でアルバイトしていた時、強烈な洗剤に一日中どっぷり手を浸けていたためわたしよりも若い子でさえもその手はあかぎれで切れて腫れあがっていたにもかかわらず、わたしにだけはなにごとも起こらなかったほどの強い手肌、まぁその時からは数十年経っているので水分量などは比較にならないとはいえ、ここ数年、洗剤やせっけん、アルコール消毒などの方法や頻度をなにも変えてはおらず、いまさらなにが原因??と手に関する刺激に心当たりがまったく思い当たりませんでした。ただひとつだけ、いままで人生において手を出したことがなかったものにその冬初めて手を出した・・・、それが少しひっかかってはいましたが、だとしたらわたしにだけ??腑に落ちませんでした。
子供の手足にも乾燥による皮膚のめくれが
少ししてから子供の手足の皮膚がめくれていることに気づきました。足の指の間の皮が、まるで水虫に感染したかのようにめくれています。あいにくわたしは主人に水虫があることを以前から疑っていたため、主人と子供を皮膚科に連れて行きました。結果、案の定主人は陽性、しかし主人からうつったとにらんでいた子供に関しては陰性でした。水虫ではないのであれば一体?皮膚科の医師によると通称ワセリン(処方されたのはプロペトという名前の軟膏)で保湿をして様子をみましょうとのことでした。
保湿をするも、わたしも子供も状態は悪化する一方
ネットで見た主婦湿疹の治し方、医療サイトではどこも同じように、
〇保湿を心がける
〇強い洗剤などの使用を避ける
〇使用する際にはゴム手袋を着用
このような記載で終始していましたが、わたしが参考にしたのは個人ブログでした。はっきり言ってわたしが皮膚科に行って感じたこと、手荒れなど命や健康に直結しないような問題はそれほど掘り下げられて研究されていないんだなと思ったことでした。医学の進歩は驚くべきスピードで進化しているとよく耳にしますがもっと重大な病気などに焦点が当てられているんだなと。確かに今の時代、ふたりにひとりがガンにかかるとされる中、限られた研究・開発費用は命にかかわる病気に優先していただく、それでいいと思います。なのでそうなったらこの場で参考にするのは本当に手荒れに悩む方の実際に体験した解決方法、これです。
いくつか目に留まったブログはほぼ内容が共通していて、
〇ワセリンを1mmくらいの厚さにべったりと塗りまくる
〇綿の手袋をして眠る
〇水仕事やお風呂や洗顔など水に触れる場合はその面の手袋の上にゴム手袋をする
〇徹底的に水を避ける
でした。つまりとにかく徹底して乾燥から手を守るんですね。。ひょえーーーー!!!
冬の間これを続けて数十年悩んだ主婦湿疹から卒業できた方もいるようですが、、正直時間の限られた中で育児と家事と仕事と身の回りのケアをしている中で常に手がワセリンでべったりしているというのはわたしにとっては現実的に徹底できるものではなく、水に触れる合間合間でワセリンを多めに塗りこんだりしてみましたが塗っていた時間が長くても短くても主婦湿疹の状態が良くなったり悪くなったりする様子も見られず、子供もお風呂上りに足の指の間までワセリンを塗りこんでみましたが皮膚のめくれに変化は見られず、でした。
人生において初めて手を出したそのものとは
フルーツや花やハーブなどの香りのついた炭酸泡の入浴剤です。食事や水や洗剤など自然派に徹していた母の影響で、こういう人工的な香りのついた入浴剤に手を伸ばしたことがなかったのですが「実はあのお手軽な入浴剤が実はどんな高級な入浴剤よりも炭酸の効果で一番体を温めるんだって」ということを友人から聞き、冷え性のわたしはその冬初めて箱で買ってみたのです。先ほど人工的な香りとはいいましたが実際洗濯に残り湯を使うと洗濯の間もいい香りで、二度おいしいなと気に入って使っていましたが主婦湿疹様の症状が出始めたのはこの入浴剤を使い始めてから1.5ヶ月ほど経った頃でした。もちろんこの類の入浴剤を愛用され肌荒れを起こされていない方のほうが多くいらっしゃると思います、この入浴剤を否定するわけではなく、ほんの一例としてわたしの体験を書かせていただければと思います。
使いかたを間違えた?
どうやら私は使いかたを間違えたのではないかと思うのです。まず入浴時間、種類によっては箱に「忙しい合間の短時間の入浴でも効率よく体を温めます」というような表現がありました。つまり短時間想定のものであるのかもしれません。にもかかわらず当時の我が家の入浴時間は子供の水遊びの時間でもあったため長い日は2時間に及ぶ日も。。それくらいに長風呂でした。
また使用する量も「200リットルの湯にひとつ」程度と書かれているのにうちは、子供とふたりで湯につかっても子供が溺れないようにと最低レベルの70リットル程度と少なく、入浴剤を半分に割って使っていたとはいえ所定の湯量よりだいぶ少なかったと言えます。
要は所定より濃く溶かした湯に、短時間で充分体を温める効果があるにもかかわらず過度に長時間浸かっていたということ。ほかのご家庭では起きない過度な乾燥が起こったうちでは起こったと考えられます。
入浴剤をヒマラヤ岩塩のバスソルトに変えてみた
ある楽天のショップで目に留まった画像がありました。「岩塩のこのバスソルトで入浴すると手足の指がしわしわにふやけない」という指の比較の画像でした。これだ!なんかこれの気がする!
まず岩塩の効果とは
〇驚きの発汗作用
汗と一緒に体の毒素をいっぱい排出することによりデトックス効果が期待できる
新陳代謝を高め、冷え性解消や疲労回復、ダイエットのお手伝いにも最適
体を良く温め、湯冷めしにくい
〇保湿効果
高濃度のミネラル成分がお肌の乾燥を防ぎ、潤いをたっぷり与える
特にマグネシウム・亜鉛等が保湿効果をUP
ポリフェノールの数十倍と言われる酸化還元力によりお湯を美肌液に変質させる
〇リラックス
ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで心身ともにリラックスできる
〇殺菌効果
塩分の殺菌効果でお肌を清潔に保ち、アトピーやニキビの予防にもなる
なるほどなるほど!長湯のうちにはもってこいの「ゆっくり浸かる」に加え、肌の乾燥の問題にもいい影響がありそうです!
岩塩による発汗作用と指がふやけない理由
岩塩のバスソルトの発汗作用が認められる理由として、浸透圧が関係しているそう。
お風呂の湯と体内の塩分の濃度を調整しようとする働きが起こり、お風呂の湯の塩分濃度が高ければ体外に多くの水分を出して(発汗して)体内の塩分濃度を上げようとし、逆に塩分を含まない湯に浸かった場合は体内に水分を多く吸収しようとしてお風呂の湯が吸収されることにより皮膚がふやける、というもの。
確かに子供と長湯した後の手足の指はふたりともぶよぶよにふやけていました。化粧水の使いかたでもよく言われますが「水分を多く含ませた後はすぐに油分でふたをしないとふやけた分余計に水分が失われてしまう」ということは知っていましたのでなるほど!と納得です。
洗剤やせっけんなどの刺激物はなにも変えていなかったけれども、それまでになかった真水の湯で長湯をすることによって乾燥を進めていたと考えられます。
実際の効果は・・・
本当だー!!手足の指がふやけません!!
いや正確にいうと少しはふやけます。。すこし岩塩をケチったからでしょう。それでもあきらかにそのふやけ方の度合いは違いました。白くぶよぶよしわしわになっていた指先は子供もわたしもまったくしわしわになりません。
浸透圧!なるほど!
となるとその後の乾燥も違うはず。あえてワセリンなどを施さずに観察してみたところ、なんと・・・
1日でその効果を確認できました。どういう効果が目に見えたかというと、それまで毎日のように皮膚の奥からどんどん発生していた元気モリモリだったぷくぷくぴかぴかの透明の水泡たち(風の谷のナウシカに出てくるオウムの目のような。オウム、ごめん。)が明らかに勢いを失って、翌朝の手指の水泡はちょっと茶褐色になり張りがなくなってへこんでいる感じなんです。新たな水泡が湧いて出てきてもいません。
3日続けて岩塩のお風呂に入りその効果を確認したところで、試しにまた炭酸泡の入浴剤のお風呂に入ってみました。だって大量に残っていたんだもん、もったいないしってのもあり。。
すると、ハイ!
水泡たちが元気を取り戻してます!!なんとわかりやすい、明らかな結果を得ました。(注:わたしの手で確認した個人的な観察による結果です。)
その後の治癒まで
その後およそ1か月半ほどの間、日に日に手の湿疹は消えていきながらも、ちょっと仕事でヤベッとおもった瞬間とか手汗を握るようなシーンで、汗腺の先に新たな無数の道(もともとあった汗の通り道のほかに、水泡があった個所それぞれにも汗の道ができてしまった?ことを感じさせるような)ができたのか?と思うくらいに水泡のあったエリアが細かくチクチクする感触がありましたが、そのチクチクも次第に症状を感じなくなりました。
子供の手足の指の皮のめくれもわたしの水泡よりも早く消えてくれていました。
そこから次の冬を迎えたいま、悩んだその年以上に手の保湿を気遣っていませんが、まったく主婦湿疹発生していません!子供の手足の皮のめくれも。
わたしの主婦湿疹と子供の皮のめくれの原因は、塩分の浸透圧によるものだったとわたしの中では結論づきました。もし同じような状況の方で主婦湿疹に悩んでいらしたら、ちょっと岩塩のバスソルトを試してみられてはどうかな?と思います。これは治癒を保証できるものではありませんが、参考にしていただけたら嬉しいです!
※ちなみに、残してしまった炭酸泡の入浴剤は、夏に、1週間に1回程度の頻度に変え使わせていただきました。
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