1年のブランクの後、加藤レディスクリニック(KLC)への通院を再開しました。通算8回目となる体外受精です。D15の採卵後、内診室へ行くように指示があり、そこで2年前に手術した子宮内膜ポリープが再発していることを指摘されました。2年前はKLCで日帰りの内膜搔爬術で取っていただきましたが、今回は子宮鏡下内膜ポリープ摘出術をお願いしました。実際手術していただく先生として登場したのは、過去2度移植でお世話になった際に心の中で勝手にお慕い申し上げていたあの先生でした!
長田尚夫先生とは
長田先生とは調べる限りだと今現在、
加藤レディスクリニック 顧問
Natural ART Clinic 日本橋 院長
を兼任されていると思われます。
(当時はまだNatural ART Clinic 日本橋はできていなくて、Shinjuku ARTクリニックの院長をされていたようです。)
その他、所属学会等として、
日本受精着床学会 理事
日本産婦人科内視鏡学会 理事
日本産婦人科手術学会 理事
日本産婦人科内視鏡学会 理事
日本産婦人科手術学会 理事
をされている様子、こんなにお偉い方がKLCで移植のシフトに組まれて実際に手を動かしているなんてとても不思議に思えてしまいます。「Doctor X」のドラマで言えばイメージとして西田敏行さんが、別の病院の通いの外科医としてシフトが入っているような。もしかしたらKLCの若い先生たちへの指導を兼ねているとかなのかもしれません。
不妊治療において子宮鏡下内膜ポリープ摘出術の必要性
まず最初に差し出されたのは、
不妊治療情報誌 FUJI Infertility & Menopause News 2013.8 Vol.16 「体外受精の成績向上に必要な手術的アプローチ」Shinjuku ARTクリニック 長田尚夫
という記事のコピーでした。
内容を抜粋すると、
1.体外受精はいまや不妊治療の代表的な治療法となり、技術的には完成された形となりつつあるが、妊娠率、生産率は非常に低いままの現状。移植当たりの妊娠率は28.3%、うち流産率が25.6%、つまり4人に1人が流産、そして移植当たりの出生率は19.9%と低い。
2.生産率が低い要因として、高齢化に伴う卵子の老化や高い染色体異常率もあるが、卵管や子宮の問題を原因とする妊卵(受精卵のことかと)の着床や発育障害が見逃されている可能性があるものと思われる。
3.体外受精の成績に影響する卵管の問題としての代表は卵管水腫、子宮の問題としては、子宮筋腫(粘膜下筋腫)、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープなどがある。これらは着床や発育に悪影響を及ぼしているものと考えられ、積極的な対応が求められる。
とあります。
まさにまさに!!
2.についてはわたしも該当すると思います。わたしの実績として採卵率は100%、受精率はおよそ90%、胚盤胞までの成長率もおよそ70~80%と卵子の成績としてはかなり高く、卵子の老化や染色体異常が不妊の原因とは言いにくい実績だと思うのですが、問題は「とにかく着床しない」、これがずっと壁だったわたしとしては2.の子宮の問題が不妊の原因、物理的に着床を阻害していたのではないかとあとから思いました。
ですが、それはあまり表立って理由付けされてこなかった、着床しなかった理由はすべて卵子の老化や染色体異常などによるパワー不足、発育不足とされ、子宮内膜の状態に重点を置いて管理されたり、子宮内膜の問題に着目して観察や指導されたなどの印象がありません。採卵のついでにポリープが見つかった、という印象で、まさにここに書かれた「子宮の問題を原因とする妊卵の着床や発育障害が見逃されていた」ことがわたしの体外受精の成績の低さ(7回やっても一度も着床しなかった)につながっていると思うのです。
長田先生の実績
そして次に出されたのは、読売新聞2008年(平成20年)8月3日(日曜日)12版「主な医師の婦人科内視鏡手術の実績」という、医師の名前と子宮筋腫や子宮内膜症の手術の実績数が書かれた一覧の記事でした。
ざっと200名ほど載っている医師のうち、長田先生は手術数の多さで関東ではダントツ1位、日本全国でも5位の実績数でした。やはり著名な方なのですね!
次の記事で手術について受けた説明を書いていきたいと思います。
※画像はイメージです、長田先生ではありません。
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