KLC(加藤レディスクリニック)にて人生初の採卵に加え、ついでに子宮内膜にポリープ宣告を受けるという長い1日が終わりました。無事1個採れた卵子の受精方法には顕微授精を選びました。翌日14:00に受精確認の電話をします。
週明けの仕事、心ここにあらず・・・
週明けの、かつ月末の仕事はものすごく忙しいので、いつもならこの日は結構気合入れて朝からバリバリ集中しているはずなのですが、いま私に与えられたまず最初のタスクは3日後のポリープ手術のための2日間の休暇取得手続きです。
手術日があいにく忙しい月末日に当たってしまったため、迷惑をかけるチームメイトや上司などにお伺いを立てながら、なんとか了承とれました。
さて次のタスクは14時の受精確認の電話。忘れないようにしないと。14時なんて仕事が佳境に入っているとき。携帯電話のタイマーを5分前の13:55にバイブで設定しました。
今頃私の卵子ちゃんはシャーレの中でどうしているだろう?培養士さんはどんな精子クンを選んでくれたんだろう?卵子ちゃんはその精子クンと気が合ってくれたのかなぁ。
なかなかつながらない・・・
13:55バイブが鳴りました。というか鳴る前から止めてました。携帯電話とKLCから渡された受精確認の紙とペンを持って廊下の人通りの少ないエリアに行きます。
13:59になったら番号を押し始めよう。
よし。03-・・・・-・・・・(8F)
あれ?私が採卵したのは7階なんだけど、電話番号は(8F)と書かれた行にラインマーカーが引かれている。
受精確認は採卵フロアに関係なく8階で対応しているのかな?
ツーツーツー。
話し中。おっと。14:01になっちゃったからか、他の人に入られちゃったかな。かけなおそう。
・・・その後何度も何度もかけなおし。。もう14:15になっちゃったよぉ。。
あんまり仕事中に長い間席外してると気まずいよぉ。。
ちょっとまって、昨日の採卵した人が全員14:00にかけているなら相当混み合ってるぞ。これはいったん席に戻ろう。
14:40再トライ!
20分間席に戻ったけどうわの空でパソコンの画面を見ていただけでほとんどなにも仕事してない(汗)。。
同じく廊下に出ていざ。ツーツーツー。。
ちょっとまってよぉ。。まだぁ??10分かけつづけましたがつながらず、そしていい加減仕事しないとまずいのでちょっと集中したら、気づいたら16時になってしまっていました。やべっ!!!
16:00にようやくつながるが・・・
「すみません、先ほど14時にはかけたのですがなかなかつながらなくて・・・遅くなり申し訳ありません。」
と謝ると特に怒られるわけでもなく、
「診察券番号とお名前をおっしゃってください。」と。そしてまぁまぁ長い保留音を聞いて待ちました。
ドキドキドキドキドキドキドキドキ・・・
「お待たせしました、あの、昨日採卵されたのは7階ではありませんか?いまこちら8階にかかってしまっているので7階の直通番号におかけ直しいただけますでしょうか?」
はいぃぃぃ??
確かに採卵をしたのは7階です、それはわかっていますが、昨日帰りに受付の人に、8階の方にかけるようにって紙を渡されているんですが?!
とちょっと口から出かかりましたが、この方と言い合っても仕方ない事なので、わかりました、すみません、と言ってかけなおしました。
つかもし最初から7階にかけてたらこんなに待たされなかったかもしれないんじゃないの?!
うぅぅぅ・・・なんかあの会計の方、頼りない感じしたんだよなぁ。。。
いやでも私がその場でちゃんと気づいて質問すればその人も訂正したはず。イライラするのはやめよう。大切な卵子ちゃんが待っているんだから。
7階にかけなおし、その結果は・・・?
即つながりました。まぁ時間ももう16時過ぎだったからでしょうけどね。。
そして診察券番号と名前を言うと、保留音一瞬ですぐに、
「えー、・・・(えーの後の間が明らかになんか暗い・・・)、・・・はい。えー昨日採卵しまして(はい、知ってます)、採卵数1個ですね(はい、そうです)、成熟卵を顕微授精したのですが・・・」
「が・・・」って逆説!?ってことは・・・?・・・
「残念ながら受精反応出ませんでした。この状態でこれ以上待っても”可能性はないので””培養は中止”とさせていただきます。」
・・・・・・・・・・・・・。。。。。。。。。。。。!!!!!!???????
最後まで聞かなくても声色でわかるものなのかもしれないですね。。
このトーンの落ちた声色は、こちらの残念な気持ちを察してくださったうえでだからこそ、ですよね。ありがとうございます。。
ちなみにこの電話の声は女性。昨日丁寧に説明くださった培養士さんは男性なので、特に担当制とかじゃなくみんなで全部の情報を共有して誰でも対応できるようにしているのかな。そうだとしても昨日の男性に続き今日のこの女性もすごく優しい口調でした。
培養は中止ってことは卵子ちゃんは・・?
ちょっとこのあと頭が真っ白になりながらも、この電話を切ってしまったらあの卵子ちゃんとが終わってしまう気がして、なんとか電話を切られてしまわないように、
「でも!でも!いままだ卵子は生きてるってことですよね?」とか
「可能性がないというのはもう絶対なのでしょうか???」とか
「培養を中止ということはいま生きてても死んじゃうってことですよね???」とかってしばらくすがってしまったのですが、
「そうですね、、このまま培養続けたとしてももう数時間のうちには成長は止まってしまいます。これはもう・・・はい、絶対です。。この状態でこれ以上待っても可能性はないです。。」
と言いにくそうに、でもはっきりとその方は言い切りました。
確かにもうあの卵子ちゃんは受精ができなかったんだとしたら、採卵後の24時間という寿命を過ぎているもんね、、もうだめなんだろうね、、自分に言い聞かせて電話を切りました。
初めての感情
何事もなかったように早く席に戻らなくてはいけない。だけど・・・・旦那さんにメールを打っていたら・・・涙が。。
あんなきれいな卵子ちゃん。スーパームーンのようなオーラを放ってキラキラと、確かに昨日は存在していたのに、そしてまだいまももしかしたら弱弱しながらちょっとでもキラキラとしてくれているかもしれないのに、培養を中止ということは培養器から出されて、培養液ごとシャーレから流されてしまうんでしょうね、私の、私の、卵子ちゃん。涙が、涙が止まりません。
以前、化学流産したと思われるときは、こんな気持ちになりませんでした。
本当にそうだったとしたら卵子どころか受精卵になって着床していまよりも全然段階が進んでいたはずなのに、今回はいったいなぜなのでしょう・・・・?
お金をかけて体外受精に挑んだから・・・?
痛い思いをして採卵したから・・・?
いや、たぶん、卵子の姿を見たからだと思います。
きれいな姿に感動して、その姿を見ながら、振りかけにするか顕微授精にするかをあんなに時間をかけて考えて、受精してくれた卵子ちゃんとポリープ取った後に再会して、着床してくれて・・・なんて図を思い描きながら、愛情みたいなものを抱いてしまっていたんですよね。
不妊治療で期待をしすぎると後がつらいということをまず第一回目、ここで学びました。
受精確認の後
培養士さんと電話を切る前に、次の予定などをちらっと話した気がします。
「凍結卵はないですね。精子は残りを冷凍保存しました。次は・・・どうされますか?次も体外受精される場合はまた生理3日目にいらしてください。」
というような内容だったと思います。
次の来院日なんていままで医師としか話したことなかったので、培養士さんから言われたのがなんか意外だった記憶ですが、この体外受精のワンサイクルが、私の場合これがKLCの方との最後のコンタクトなので、次の予定の確認は培養士さんに託されているのかもしれませんね。
受精確認の電話をかける時間
今回全然つながらなかったので、次回から私は14時ジャストにかけようとせず、いろいろな時間に試してみました。
13:50→つながらず(誰も出てくれない)
13:57→もう話し中(フライングした人がいる?)
14:40以降→だいたいつながる、けど話し中の時もあった
かけわすれ→むこうからかけてきてくださいました。(←だからこっちからかけなくてもだいじょぶだよ~って意味ではないです!)
ちなみにむこうからかけてくださったとき、こちらは携帯電話だから本人しか出ないだろうに、万が一の配慮をしてくださっているようで「加藤レディスクリニックですが」ではなく、「新宿の加藤と申しますが」って名乗ってくださるんです。そういえばKLCからくる封筒も差出人が「加藤」ってなってますよね。
それだけ周りに内緒で取り組まれてる夫婦が多いってことですよね。私も隠していましたし。
でもそれが正解ですよね、不妊治療どころか妊活していることも周りには内緒にしたほうがいいなぁと後々思うときが来ました。いずれそんな記事も書きたいと思います。
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