加藤レディスクリニック(KLC)で体外受精を始めて、4回目の陰性の判定とともにわたしの2012年が終わりました。気も新たに2013年を迎えたつもりでしたが、4回目の結果に少し期待をしすぎてしまっていたようで、そのせいで余計に大きくなってしまった失敗の悲しみの衝撃がわたしの妊活への気持ちに傷跡を残してしまったようです。
KLCに行く気になれない
KLCにはわたしの凍結胚盤胞がひとつ保管されています。凍結胚盤胞の移植の周期はクロミッドが飲めないので(※)次にいくとしたらD12の日です。
※クロミッドが飲めない理由の記事はこちら ↓
ですが、D12が来るたびに気持ちは沈むばかりでKLCに行く気が起こりませんでした。この日はちょっと会社を休みにくいから、などと自分になにかしら言い訳をしてはKLCにいくのをやり過ごしていました。
タイミング取ることもせず、毎月の生理が何度も通り過ぎていきました。
KLCに行けなかった理由
KLCに行けなかった理由を自分なりに整理してみるとこんな感じでした。
・次また失敗すること異常に怖くなってしまった
・凍結保存されているたったひとつの胚盤胞を使ってしまったら、また最初からやり直しになってしまうことが重荷に感じられてしまった
・自分で決めた6回という目標が近づくにつれて後がない気持ちになり切羽詰まってしまった
・親のためという理由以外に、自分が本当に子供が欲しいのか、欲しいとしたらなぜほしいのか、できたらできたで育てていけるのか、など気持ちに自信がなくなってしまった
保存されている凍結胚盤胞を廃棄することはない、それは確かな気持ちでしたのでいつかは移植のために行くつもりでしたが、、
体外受精なんてたいそうなことをやれば正直1~2回でできると思っていたんです。
それが怒涛のように過ぎてみたらもう4回終わってしまった。それも1度も着床する気配もないという結果。
毎回判定の度にどん底に突き落とされる、わたしはまたその衝撃に耐えられるだろうか。
体外受精の中でもひとつひとつステップアップしてきました、残すはあとは凍結胚盤胞とアシステッドハッチングくらいです。
それをやってステップアップの階段をのぼりつめてしまった時、その先どうしたらいいんだろう。そしてその時には目標の6回が終わってしまう。4回の挑戦があっという間に終わってしまったように、あと2回だってあっという間に終わってしまうでしょう。わたしはそのあとどうしていくべきか自分で決められるのだろうか。
そもそもわたしはどうして妊活をしているのか?
こんなこともわからなくなってきました。
ことの発端は親を喜ばせたいため、でしたが、産んで喜ばせたら終わりではありません、その先全部自分にのしかかってくるんです。
いままでみたいに自由にゴルフなんかできなくなります。経済的にもさらに厳しくなるでしょう。なによりも人ひとりの命を守っていくという重い責務が課せられます、そもそも妊娠出産は命がけ、夫婦二人でこの先も楽しく暮らして行けたはずなのに子供を望んだがために命を失うかもしれない、命は失わずともなにか大きな予定外のことが起こって仕事も辞めざるを得なくなり人生が一変するかもしれない、親を喜ばせるはずが逆に悲しませてしまうような重い障害を持った子が産まれてくるかもしれない、高齢であるがためにそういう不安な情報は嫌でも耳に入ってきます。
そんなにリスクや不安や失うもの背負うものがたくさんあるのに、今の自由を捨てて子供を望むことは自分にとって幸せなのだろうか。
そもそも妊活を始めて以来、経済的にも精神的にもマイナスなことばかり、今後もこれを続けることに意味があるのだろうか?
この間、妊活とは無縁のかつてのゴルフ三昧の生活を続けていたらどれだけ楽しかっただろう?
いままではなにかの資格試験の受験かのように、受かるまでトライする、そんな気持ちでただただ挑戦していましたが、こんなに失敗が続くと、ふと我に返ってそんな原点の部分に疑問も感じ始めてしまいました。
最初に目標を6回と決めたわけ
以前別の記事で書きましたが、わたしは妊活を始めた当時41歳のとき体外受精での妊娠率は確率16%程度となにかの記事で読みました。
そして体外受精をして妊娠できる回数としては、100%÷16%=6.25回、つまり6回が頭打ちの目安、というのを見て、まずとりあえず6回まで頑張ってみようと心の中で目標にしてみました。
以前書いた記事はこちらです ↓
正直この計算を見て、そういうもんじゃないだろ、と思いました。
だって確率って6回やったら100%に近づく、のではなく、41歳の女性が100人体外受精をしたら16人程度妊娠するデータが出た、という%であって、その同じ100人が6回ともモニターになったら100人のほとんどが妊娠でき
る、ということじゃないですもんね。
100人のモニターから毎回16人程度が妊娠していくけど、何度やっても、いつもいつも残りの84人のうちに入ってしまう人がいるってことでその人にとっては0%なわけだから。
だけど、そう思ってしまったら先が全然見えなくなってしまうので、わたしはその計算に乗っかって6回という数字を目標にしてみたのです。
だけど終わりの6回が近づいてきてしまった今、それ以上近づくのが怖くなって先に進むことを尻込みし始めてしまいました。
義理の家族の集まり恐怖症
新年早々の集まりの席で、泣いてレストランを飛び出して帰ってきたことが決まり悪いからということではなく、小さな子供や妊婦が集まる中で自分だけ子供がいない、という場に行くのがとてつもなく嫌になってしまいました。
そんなつもりで発せられた言葉ではないとわかっていても、変に悪い方向に反応してしまう自分が嫌だったり、幸せそうな子供のいる家族を目の当たりにするのが嫌だったり、またいつ自分が感情的になってしまうかわからないという恐怖もあったりで、そういう会に誘われても旦那さんだけに行ってもらってわたしは家でひとりで食事したりしていました。
妊婦のお義姉さんから妊娠菌をもらうためには絶好のチャンスのはずなのに、そんなことよりもその場に行くことが嫌で嫌で仕方なくなってしまい。
なんかこんな風にいろいろ自分の中で負の連鎖が起こってしまっていました。
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