不妊治療中にまさかの閉経?女性ホルモン(エストロゲン)を抑えるスプレキュアが原因?

 
加藤レディスクリニック(KLC)で6回目の体外受精で判定日を翌日に控えたD25になぜか出血。電話で確認するとなるべく早く診察を受けるようにと言われ急遽KLCへ。妊娠判定は陰性、それだけでもショックなのに、出血の理由は早めに来た生理では?と診断され、いままでこんなに早い周期で生理が来たことはないと先生に詰め寄ると、まさかの閉経の可能性の話をされてしまいました・・・。

クロミッド飲み始めて生理周期が短くなった

排卵誘発剤クロミッドは排卵をコントロールできるということと、複数の卵胞の発育が見込め採卵率が向上するとのことで、完全自然周期とドミノ移植周期以外の周期に処方されて飲んできましたが、30年来ずっと31日だったわたしの生理周期は、クロミッドを初めて飲んだ周期以降ずっと28日になったんですよね。
 
クロミッドについて書いた記事はこちら↓
 
わたしは妊活前に測ったAMHという卵巣年齢をはかるホルモン値は高く、一応その数値上では卵巣年齢は若い、とされていたので、閉経の話をされてもまさか自分がそんなはずは・・・、逆にひとより遅いはず!という気持ちが強くとても素直に受け入れられませんでした。ちなみにAMHが年齢の割には高く卵巣年齢が若いとされたことについて、勝手に自分で想像していた理由としては、ずっと生理周期が31日であり、一般的な28日よりも長かったことがあげられるのではないかと思っていました。生理周期が長いということは、排卵回数も人よりも少ない=卵子も多く残っていると言えると思ったからです。
 
AMHについて書いた記事はこちら↓
 
それがクロミッドを飲み始めて28日に短くなってしまったことについて、これはいままでのペースより速く卵巣年齢を高めることになってしまうのではないかと実はちょっと気にはなっていたんです。この先の妊活のためにも、そして妊活が終わった後もなんとなくの知識で更年期障害のことも聞いていたのでできるだけ後伸ばしにしたく、少しでも若い状態に卵巣を温存しておきたいという気持ちがあったからです。
 
後になってクロミッドの副作用を調べたところ、頸管粘液(頚管粘液)分泌の抑制、子宮内膜への悪影響、月経の出血量の減少、月経期間の短縮などがあり、これらは抗エストロゲン作用(女性ホルモンの効果を少なくしてしまう)によるものと書かれていました。妊娠・出産に関して、エストロゲン(女性ホルモン)は欠かせない大切なホルモンであるはずですが、排卵のコントロールと採卵率を上げるためにそれに相反する副作用がある薬を飲んでいたのか・・・と後から思いました。
 
そういえばクロミッドを飲み始めたころから膣カンジダのようなかゆみを周期的に感じるようにもなりました。それも頸管粘液分泌が抑制されてしまった影響ではないのかという気もしてきます。
 
ちなみに服用に注意するべき人の症状の中には「乳腺症」の記載もありました。乳腺症とは違いますがわたしは乳腺繊維腺腫の症状があり20歳のころから経過観察を続けているのでこれを事後自分で調べて知った時に自分は飲んでいて大丈夫だったのかと急に不安になりました。
おそらく大丈夫だったのだと思いますが、クロミッドを処方されるときそういった副作用の説明や既往症の確認はされた覚えがないんですよね。
 
わたしはクロミッドに頼らなくても毎月ちゃんと規則的に排卵していたし、飲んだって採卵で採れるのは完全自然周期とほとんど変わらない1個、多くても2個だったので、もし副作用のことちゃんと知っていたらあんなに気軽な気持ちで飲んでいなかったかな、できれば飲みたくなかったなと後から少々悔やみました。どんなに正確に排卵している人でも体外受精を受ける場合は飲まなければいけないものだったのか、説明を受けて抵抗を感じたらクロミッドなしでも体外受精をしていただけたのか聞いてみたかったなという気もします。
 

スプレキュアが閉経を招く?

どの周期も採卵の2日程度前の指定された時間にスプレキュアを点鼻しました。このスプレキュアという点鼻薬で卵子の最終的な成熟を促し、自然に排卵が起こらないようにするためとの説明でした。
 
こちらも特に副作用などの説明を受けた覚えがないのですが、このD25に謎の出血をした際にまさかの閉経の可能性の話を受け、その日は呆然と帰ったのですが、次の診察の時に別の先生にも意見を聞きたくて伺ったところ、
 
「あり得ますよ。スプレキュアも使ってるしね。あれ?スプレキュアを指示された日以外に使ったりしてないよね?あれは閉経を早める作用がある薬だからね?使うたびにどんどん閉経が早まるから。」
 
えええーーー??
いや、もちろん指示された日以外は使ってはいないのですが、そんな作用があるなんて知らなかった、、、というか初めて聞いた気がする・・・。
 
かなりの衝撃でした。そんなリスクを持った薬を使っていたなんて。。
 
全然覚えがないけれど、処方されるときに副作用の説明書をパッと見せられたとか、もしくは初診のときとか体外受精を申し込む最初の時とかになにかしら「KLCが勧める治療方針に基づいた薬の処方については異論ありません」みたいな同意書みたいなものを書いていたのかな。
 
でもスプレキュアについては仕方なかったかなという気持ちはあります。いくら規則的に排卵しているとはいえ時間までは読めないし、いざオペ室で採卵とまで行った時に、あら、もう排卵しちゃってますので今周期は残念でした、なんてなるのは確かにきついので、KLCの営業?時間内に合わせて採卵してもらうために必要なコントロールだった、使わざるを得なかったかなと思うのですが、母は確か55歳くらいから変化があったと言っていた気がするのでまだまだ先だと思っていた閉経を、自らの行動で早めてしまっていたなんて考えてもみませんでした。
 
こちらも後からスプレキュアの副作用を調べたところによると、GnRHというホルモンの働きを抑えることでクロミッド同様、女性ホルモンのひとつエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌を低下させる作用があり、偽閉経や更年期障害のような症状も起こる場合もあると書いてありました。KLCの先生がおっしゃった「閉経を早める」とは書かれていませんが、まだ若い方は偽閉経の症状が出て、高齢だと本物の閉経が早まるということなのでしょうか。
 
 

体外受精の代償

結局、あのD25の出血も一時的な「偽閉経の症状」だったのか、とりあえずあれ以降の生理はこんなに早まることはありませんでしたが、クロミッドやスプレキュアを使用し始めて31日から28日に短くなった周期は妊活を終えた今も元の周期に戻ることはなく28日周期のままとなりました。
 
クロミッドにしてもスプレキュアにしても、その他KLC以外の病院で使われる強い排卵誘発剤などもそうなのかもしれませんが、子供を授かるための不妊治療の代償はそれなりに大きいものだったんですね。
 
そういう意味でも体外受精を受ける回数を何回まで、と自分で決めたことは意味があったのかもしれません。自分で決めない限り終わりがない不妊治療、排卵がある限り可能性がある限り・・・と何十回も続けていたら(実際そんなお金はなかったのでやりたくてもできませんでしたが)、そしてそこまで続けても結果を得ることなく諦めるという選択をせざるを得なくなっていた場合、薬をたくさん使った分だけさらに閉経を早め、人よりも早く更年期障害に苦しむなどの代償だけが残ってしまう形になっていたのかもしれないと思いました。
 

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