体外受精の回数制限を6回から8回に変更することによってひとつ切羽詰まる気持ちが楽になったのですが、それでもまだ「D12に加藤レディスクリニック(KLC)へ行く」という一歩が踏み出せずにいました。そもそも自分はなぜ子供が欲しいのか、なぜ憂鬱な妊活をしているのか、いろいろな不安やリスクに立ち向かってまで本当に子供を望む必要があるのか?などと考え始めてしまっていたのです。
子供がいてどれだけ幸せかをいろんな人に聞きまくった
「なぜ子供が欲しいのか」の答えが欲しくていろいろな友達に、子供がいる生活は幸せか、子供が産まれる前の生活と比べてどうか、いなかったらどうだったか、など聞きまくってみました。
みんな可愛い子供に恵まれて幸せに違いないのでしょうけれど、幸せだよー!などと言ってしまってわたしを傷つけるのではないかと気を使ってくれたようで、あまりそのようなストレートな返事は返ってきませんでした。
子供が産まれたことで感じたマイナス点
・自分の時間がない
・夫婦喧嘩が増える
・楽しいことと同じくらい辛いこともある
・子供を産んでよかったかと聞かれたら正直よくわからない
(これはわたしに気を使ってくれたと思います)
・言うことを聞かないとき、虐待するという気持ちがわかるくらいに憎らしい
・お金がかかる、自分の欲しいものが自由に買えない
・子供を産まないという選択をした姉夫婦は毎年豪華な海外旅行したりふたりの生活を楽しんでいてうらやましいと思う
最後の“子供を産まないという選択をした姉夫婦について“はわたしに対してそういう選択もあるよ!ってことを暗に教えてくれているなって思いました。どうしてもできなかったらそういう人生の楽しみ方をすればいいんじゃない?って。
これを聞いてこの時かなり救われました。
子供ができない=妊娠不能みたいに分類されちゃって、一生子供がいる人をうらやましがりながら生きていくのかなとすごく劣等感を感じていたのですが、そういう選択をして子供がいる人たちがうらやましいと思ってくれるような人生の過ごし方だってできるんだという気持ちになれました。
さらにもっともっと本音を聞き出したくて突っ込んでみるといい点もぽろぽろ出てきました。
子供が産まれてよかったと思う点
・やっぱり可愛い
・いくら見てても飽きない
・笑顔をもらうと辛いことも吹き飛ぶ
・ひとつひとつの成長が嬉しい
・妊娠、出産、育児といういい経験ができた
・自分が成長できた、親の気持ちがわかった
その他、一般的に子供を欲しいと思う動機
としてあげられるのはこんな感じでしょうか、
・老後の面倒を見てもらえる、老後がさみしくない
・好きな人との子孫を残したい
・家(家系、家業)を継いでもらいたい
・両親に孫の顔を見せて喜ばせたい
でもどれもこれもその時のわたしの背中をガツンと押す力はありませんでした。
上の方の ” 子供が産まれてよかったこと ” は、実際産んでみないとわからない感情かもしれないですね。当時のわたしが聞いても一歩前に進めるきっかけにはなりませんでした。
下の方の一般的な動機については、唯一、具体的にイメージできたのは最後の、「両親に孫の顔を見せて喜ばせたい」でしたが、そう思ってもここまでできないと、「ごめん、頑張ったけどできなかった」と許してもらおうかなという気になっていました。
そのほかの、老後とかは逆に面倒掛けて負担になりたくないし、もともとひとりが好きなので老後ひとりになってさみしいと思うかな?とか考えるくらいだし、旦那のことは好きだけど別に世に残すべきたいそうな血筋とか家柄とかでもないので子孫を残さなくてもふたりで仲良く過ごせればいいかなとか、家(家系、家業)についても一応旦那さんは長男だったので産んだほうが喜ばれるだろうなとは思ってはいましたがそれをもし無理に強要されたら拒みたいくらいの気持ちもあったし、とにかく全部ピンとこなかったんです。
山田優ちゃんと蛯原友里ちゃんの「赤ちゃんが欲しい♡」
キラキラした笑顔でなんの躊躇もなくはっきりそう答えた芸能人でわたしが印象強かったのは、山田優ちゃんとエビちゃんこと蛯原友里ちゃんです。
いつも笑顔で幸せオーラ満開のおふたり、まだピチピチに若いのでわたしのような高齢独特の不安もなく、自分に似た赤ちゃんが産まれたら可愛いに決まってるし、そういうストレートな気持ちで赤ちゃん欲しい♡って言えるのだと思いますが、それ以外の点で、わたしのなかでこのふたりに共通している印象は、大好きな人と結婚できた!この人の赤ちゃんが欲しい!この人との赤ちゃんを自分との間に残したい!という気持ちが表に出ているように思うことです。
旦那さんのことが大好き!というだけではなく、憧れとか敬意とかそんな気持ちが見えているような気がするんです。
あ、その点については矢沢心さんも共通している気がする!
わたしももし小栗旬さんや魔裟斗さんと結婚できたとしたらなにがなんでもこの人との子供が欲しい!って思います!
芸能界では結構よく耳にする離婚、できればしないほうがいいけれど、もし最悪数年後にそんなことになってもふたりをつなぐ子供は残る、変な言い方だけど、その子供の存在はそんな素敵な旦那さんとの間に子供を持てたという自分の功績みたいなものとも言えるし、旦那さんの優れた遺伝子を自分の子供として残すことができたってこともとても大きな誇りとして残るんじゃないかと。
という言い方をしてしまうとうちの旦那さんが素敵じゃないってことに聞こえてしまいますが、、まあ小栗旬さんや魔裟斗さんと比べたらそりゃ控えめです。。そんなごく一般的な人と結婚したごく一般的なわたしだったせいなのか、そういった動機はなかったんですよね。
「なぜ子供が欲しいのか、子供がいたら幸せなのか」
結論、これについてはどれだけ何度考えても答えが出ることはありませんでした。
実際に生まれてくれた子供の姿を見るまでは。
もし山田優ちゃんや蛯原友里ちゃんみたいに純粋に「赤ちゃんが欲しい~♡」と思えずに、わたしみたいに「なぜ欲しいのか」なんて考えちゃってる人がいたら、わたしの経験上、おそらくどんなに考えてもどんなにいろんな人に意見を聞いても本当の自分の答えはでないんじゃないかな~と思います。
同様に「子供ができないまま諦めたら後悔するのか?」についても。
振り返っていま思うことは、そんなことをごちゃごちゃ考えてた時点ですでに、子供が欲しいって気持ちははっきりしてたんだな、ってことです。
誰かに「子供がいたら絶対幸せだよ!迷う必要ないよ!」っていうはっきりした答えで背中を押してもらって前に進む勇気が欲しかったんだと思います。でも誰もがそうは思っていても、わたしみたいな高齢の妊活を迷っている人に対して、そんな風に無責任に背中を押すことはなかなかできなかったんだと思います。
なのでいまのわたしがあの時の自分にアドバイスできるとしたら、
「産んだあとに幸せだとわかる時が来るから、そのまま諦めたらあなたは後悔するから、ごちゃごちゃ考えずにとにかく両親を喜ばせるためと思って迷わず本気で妊活しなさい!」
と言いたいと思います!
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