卵子凍結保存の費用!未婚でも可能に?対象年齢やリスク、メリットなど調べてみた

 
加藤レディスクリニック(KLC)にて未受精の卵子凍結保存について質問した際、子宮がんの治療などで健康な卵子を維持できない女性にのみ対応することもあるが、それ以外には対応しない、そして未受精卵は弱いから、凍結融解する際に細胞が損傷して卵子が死滅してしまいやすい、と言われたことについて先日ブログに書きました。
 
でもここ数年で、この卵子凍結保存についてすこしガイドラインが変わったようですね!
 

未婚でも可能に!『卵活』の時代が来る?

日本生殖医学会が、健康かつ、未婚の女性であっても卵子凍結保存を認めると発表したんだそうです。
 
それにともなって、最近注目されているのは、若い世代の女性の『卵活』。
妊娠のために活動する『妊活』の前段階なので、『卵活』と呼ばれているのだそうです。
 
近年の晩婚化や、女性の社会進出の影響もあり、
 
「まだパートナーも決まっていないし、妊娠も考えていないが、いまは仕事を優先したい。将来妊娠を考えたときのために、自分が若いうちにより良い卵子を採卵しておいて、その時まで凍結保存しておく」
 
というもの。
 
まだ未受精卵の卵子凍結保存は歴史が浅く実例も少ない、かつ対応している病院も限られてはいますが、卵子凍結を実行に移す女性は増えてきており、実際に卵子凍結保存で出産したケースもでてきているそう!
 

卵子凍結保存の費用は?

参考までに費用は、ある記事によると1回70~100万円程度、さらに凍結後は毎年の保存料が約1万円程度×年数、とあります。
 
KLCのホームページにはそれらしき記載はないので今現在方針は変わっていないのでしょう。
 
杉山産婦人科のホームページには『未受精卵の凍結保存について』という項目があるので見てみたところ、こちらは、採卵費用は特に書かれていないようなので通常の体外受精のときと同じだとすると35万円、排卵誘発剤注射が3~5万円(目安の平均)、凍結費用3万円(ストロー1本につき)、保存料5万円(1年ごと)・・・とあります。
※詳しくは杉山産婦人科のホームページをご参照ください。
 
先に書いたある記事の費用よりは安いのかもしれませんが、うーん、それでも高い!
 

卵子凍結保存を実行できる人って・・・

こんな高額だと、経済的余裕がない若いころにそういった選択ができるかと言われたら難しいですよね。
 
アンジェリーナジョリーさんがかつて、まだ病巣の認められない健康な乳房の中身を切除したニュースは世界を驚かせましたが、それは彼女の母親が10年も乳がん闘病に苦しんだ姿を見ていたこともあり、まだ健康なうちにそういったリスクの予見をし決意されたようです。
 
卵巣に関してそういう切迫した状況が予想できる環境にいなければ卵子凍結保存を実行する人はまだまだ少ないかもしれませんね。
 
だって実際、結婚は35歳、妊娠は37歳、それまでは仕事に集中する!などと計画を立てていてもその通りにならない場合はありますし、わたしの例だと若いころ自分が将来晩婚かどうか、不妊に悩むかどうかなど考えてもいませんでしたから。。
漠然ともっと早い時期に結婚できて、35歳くらいの時には小学生の子供がいるなんて思ってましたもん。。
 
体外受精の費用も同様に高いのですが、これは必要に迫られてますからね。高かろうがいまやらないと一生後悔するという状況なので高いとか言ってられないわけで。
それに比べて卵子凍結保存は、将来の備えですから、そこに数十万~百万かけられるか・・・と考えるとまだまだ現実的とは言えないのかもしれません。
 

対象年齢は?

より良い卵子を確保するには若いほど良いにこしたことはないでしょうが、卵子が採れるうちなら何歳まででも対応してもらえるのでしょうか?
 
未婚女性の卵子凍結保存について、日本生殖医学会のガイドラインには、卵子の採取は40歳未満まで、受精卵の移植は45歳未満までというルールを規定しているそうです。
 
日本産科婦人科学会の方は、移殖年齢の上限は、生殖年齢を超えないこととしています。
こちらは何歳までなのか少々曖昧ですが、どちらにしても上限はあるようです。
 
例として杉山産婦人科は採卵は40歳の誕生日まで、受精卵の保存 or 使用(移植)は45歳未満までと書かれています。
日本生殖医学会のガイドラインを採用されているようですね。
 

懸念点

しかし卵子を自由に凍結保存できることになることで、高齢出産を助長するという意見もあり、日本産科婦人科学会は推奨していないそうです。
 
日本生殖医学会という組織と、日本産科婦人科学会という組織では方針がイコールではないのですね。
 
でも確かにそれは言えると思います。卵子が保存されていたら、まだ妊娠は後でも大丈夫と後回しの傾向になるでしょうし、例え妊娠はできても高齢出産にはさまざまなリスクが潜んでいます。妊娠合併症を起こして母体だけでなく胎児を危険にさらすことになったり、流産率も高くなりますので、せっかく確保した若い卵子で妊娠できても高い確率で流産してしまったら元も子もありません。
 

未受精の卵子は凍結融解の際に損傷しやすい?

KLCの先生がおっしゃったこの件について杉山産婦人科のホームページを見てみました。
 
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※未受精卵解凍後の卵子生存の確率に付いては多くの実験の事例がございませんので、正確なことは判っておりません。各報告によりますと生存率は40~70%程度となっております。
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と書かれています。40~70%といえばそんなに低くはない気もしますね。ですが、
 
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※卵子解凍後に卵子が生存し受精(顕微授精) し、受精卵が良好な場合の1個あたりの妊娠率。
30歳以下・・・35%程度、31~34歳・・・30%程度、35~37歳・・・25%程度
38~39歳・・・20%程度、40歳以上・・・15%以下
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受精してくれないと意味がないのでこちらの数字の方が重要ですね。私は40歳以上でしたから15%以下。これは確かに低いですが、でも受精卵の妊娠率と変わらない気もします。ネットで調べたところ体外受精した40歳すぎの妊娠率は20%程度となっています。
 
まぁ当時のKLCの先生の意味するところは、KLCの方針としてもやらないし、あなたの場合はあえて未受精卵で保存する必要はないから凍結保存するなら受精卵にしなさいということだったのでしょう。
 

主なメリットまとめ

・若いころの、質の良い卵子を将来のために残しておくことができる。
・治療すべき病気を治療後、妊娠の可能性を望むことができる。

主なデメリットまとめ

・費用が高額である。
・凍結、融解の刺激で受精卵が損傷する可能性がある。
・保存した数で足りるかどうかは不明、将来の妊娠が保証されるわけではない。
・結婚しないと使えない
・高齢妊娠&出産のリスクは変わらない
 
これらのデメリットやリスクを充分理解したうえで決断する必要があるようです。
 
ただ、話はふりだしに戻りますが、現在不妊治療に通う多くの高齢女性が、卵子の老化に苦しんでいることを考えると、未受精の卵子凍結保存の敷居が低くなったことについては、希望が持てるニュースと言えると思います。
 

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