福袋『買う人』から『買わない人』へ心の変化!人生折り返し地点を過ぎてみての選択

絶対お得でうれしワクワクの『福袋』、わたしはブランド物のお洋服やバッグなど値の張るものには手を出したことはないのですが、20数年来、毎年決まって予約している1万円ちょっとくらいのコスメの福袋があります。ついこの間まで今年の福袋のお知らせはまだかいな?と首を長くして化粧品メーカーからの冊子やwebサイトの更新をいまかいまかと待っていたのですが、一昨日くらいの入浴時、なにやらわたしに舞い降りてきました。「うん。そうしよう。来年2018年の福袋は、買うのをやめよう。」 

値段で換算すると絶対お得な福袋 

わたしの毎年購入している福袋は中身がちゃんと事前に発表されるんです。だからあけてみてこんな内容なら買って損した~!などということが絶対にないのがまずうれしいポイント。

そして、どこの福袋もそうだと思いますが、それぞれを単品で購入した場合の値段を換算して合計した金額よりべらぼうに安い!のが魅力ですよね。内容を確認できてそれらがほしいものだった場合は、間違いなく絶対お得です。
 
わたしのいつも買っていたところの福袋は大体いつも25000円程度の詰め合わせが11000円程度で買えるんです。中には通常販売されていない限定ものも入っているので換算が難しい部分もありますが、通常販売されている定番品だけをピックアップしても18000円程度分は入っています。つまり限定品などにまったく興味がなくてもこれらの定番品を使っている人にとっては絶対買うに限る内容となっています。
 
だからいつも迷わず購入して新年早々、福をGET!していました。
 

でもどうしても使わないだろうものは入ってくる

定番品すべて使ったことあるし、使えるものなんです、でも、これをすべて単品で必要に迫られて買うかと聞かれたら・・・うちいくつかはお金を出してまでは買わないかな、というものはどうしても入っているものですよね。
 
でもそういうものが入ってても、他で得しているからタダでもらっているようなもの、贅沢なサンプルをもらったつもりで楽しめばいい、またはどうしてもいらなければ人にプレゼントしてもいい!モノはとてもいいものなのだから喜んでもらえるのは間違いない、って思ってました。
 
だけどここにわたしの厄介な性分が加わります。
 

なんでも最後まで使い切りたい症候群

こんな名前の症候群は実際ありませんが、わたしは自分を勝手にこう診断しています。
 
この症候群が発症する前のわたしは完全なる「捨てられない女」でした。洋服にしても、バッグにしても、なんか古くさいけれど用途は果たす、というようなものなどは特に捨て時がわかりません。部屋の中には、もう多分使うことはなさそうだけど捨てるには至らないものが溜まっていきました。
 
化粧品で例えばアイシャドウの4色セットになったものなど、薬局で目にするとあまりにきれいでつい買ってしまっていたのですが、アイシャドウなんてベースカラーならまだしも、まぶたの際に使うような濃いカラーなどは何年使っても使い切れたことなどありませんでした。
こちらも同じくそのまま化粧ポーチの中に使いかけのアイシャドウがどんどんたまっていく始末。
 
あるときそんなわたしに友達が断捨離の本を貸してくれました。いまや断捨離という言葉はすっかり定着していますが、当時はまだ普段の生活の中では耳にしたことはないような時代で、本の中にも断捨離という言葉は出てきていませんでしたが内容は断捨離についてでした。プラス風水の内容も少しおりこまれていました。
 
〇いつか使うかもしれないから取っておく=スペースの無駄遣い=気の通りが悪くなる
 
〇2年使わなかったものはもう今後も使わない → 感謝の念とともに思い切って捨てる → スペースが活性化=気の通りがよくなる
 
〇使いこなせなかった洋服やバッグ、使い切れなかった消耗品はどんなものなのかを捨てるときにじっくり自分にインプットする → 新たにまた買ってしまわないように、必要なものだけを買うように、新たな無駄を生まないための対策
 
基本骨子はこんなような内容でした。まぁ断捨離という言葉が定着した今の時代ではこの内容も当たり前になってきてはいますが、当時断捨離することのかけらも頭になかったわたしにとっては考えを180度変える大きなきっかけになってくれた本でした。
 
いざ断捨離をするとなるとその判断には相当時間がかかりました。やっぱり「もったいない」「まだ使えるのに」「高かったのに」という考えに加え、「なつかしい」「これは想い出の品」なんて要素も加わってきて一向に進みません。それでも2年使わなかったものは捨てるのルールを思い出して初回は何日もかけて頑張りました。
 
頑張った成果は、
 
クローゼットに隙間が!
 
引き出しがスムーズに引けるし閉まるし、新たにものも入れられる!
 
なにがあるかが見てわかるので探し物をする時間が激減!
 
なんて気持ちいいんでしょう!
 
これが「気の通りがいい」ということなんだ!言葉の通り、玄関を開けるとベランダの窓からすぅーっと空気が抜けるのがわかる気がします。途中クローゼットの中の空気も連れて。
 
でも正直、断捨離の数日後、数か月後に、あ!!あれは捨てるべきじゃなかった!!今使いたい!!となってまた買う羽目になったものも1~2点はありました、でもそれはやむなし。繰り返していくうちに判断力はついていきました。
 
さてここで、気持ちはよかったのですが、断捨離するについてはどうだったか。
 
ひとつひとつのモノに対して思い入れがあるだけに捨てるという判断がとっても苦しかったんです。
 
アイシャドウもファンデーションもチークも口紅パレットも、まだまだ使えるのにどれだけたくさん捨てたか。どれだけのお金を捨てたことになるか。
 
今度は絶対に使い切って見せる、使い切れるものしか買わない、使い切るまで絶対に捨てない!
 
断捨離の考えを知ることができた恩恵の一方で、こんなふうに副作用として「なんでも最後まで使い切りたい症候群」が発症したのでした。
 
 

福袋の中の化粧品をすべて使い切るのは試練であることに気づく!

ちょっと脱線しましたが、上記「なんでも最後まで使い切りたい症候群」が発症して以来、福袋の中身も使い切らないと気がすまなくなってしまいました。どうしてもままならないものは人にプレゼントという手に出ることもありましたが、それではこの症候群のルールとしてはすっきりしないんです。
 
だってそれはつまり、差し上げた相手が喜んでくれるなどのポイントは別とすれば、まったく使わないままのものをポイっとゴミ箱に捨てているのとほぼ同じだからです。
 
またはその相手がお返しにと自分が使わない化粧品をくれたりすることもあって、それもあったらうれしいけれどわたしにとって絶対必要なものではない、つまり差し上げる前と同じ状況に戻ってしまったことになります。
 
であればすべて自分で使い切るしかない!
 
化粧水とか美容液とかは多少好みに合わなくても2~3ヶ月で使い切ることはできます。ただ自分のタイプに合わない色味の口紅だったり、わたしの肌質だと毎日使っても2~3年かかるような美容オイルが毎年1本ずつ入っているとか、目下日焼け止めを使い切るべく1滴のベースファンデーションに10滴の日焼け止めをブレンドしてチマチマ頑張って日々使っているところへまた新たなベースファンデーションが入ってくる、、などが起こると、もはや試練です。使い切るために必死状態に。いつかは使うんです、時間をもらえればいつかは使い切れるんです、でもこれが毎年届いてしまうとなると1年で使い切れなかったものは押せ押せになってどうしても溜まっていってしまう。
 
しかも、そもそもこれはお金を出して単品で買うか?と聞かれたら、NOなものたちです。。福袋に入っていたから使い切らないと気が済まないから使っている、のであって、すごく好きなテクスチャーだから、すごく肌に合っているから、肌の調子が良くなるから、などの理由でアゲアゲな気持ちで使っているのではないってことに気づいてしまったんです。
 
だけどそんな試練化した気持ちのなかで使い切れた時の喜びといったらなおさら大きい。ベースファンデーションのチューブの中腹で真っ二つにハサミで切って、中身を完全につるつるになるまで使い切る、口紅のケースの奥底まで紅筆でほじくって、色味が完全に見えなくなるまでなめるように使い切ってから容器をごみ箱へ捨てるときの達成感。
 
アホでしょう。。これに共感してくれる人はあまりいないとは思うのですが(世の中にひとりもいないと思っていたのですが、先日【快傑えみちゃんねる】を観ていて、もしかして相田翔子さんは共感してくれるかもしれない!!と思ったため「あまりいない」と書きました ♪ ←どうでもいい。。)、いままではこの「試練に打ち勝ち、使い切ることの楽しさ」に夢中になって、「使っている期間が試練化していること」そしてつまり「年がら年中、そのとき最高に使いたいものを使っているわけではないということ」に気づいてしまったんです。
 

人生折り返し地点を過ぎてふと考えたこと

たかがコスメの福袋を買うか買わないかの話に人生持ち出してなにを大袈裟な、、と思われてしまうと思いますが、母を突然に失ったり、小林麻央さんが若くして亡くなられてしまったりしたことで、これから先が今まで通りに続くということが当たり前ではないということを思い知りました。
 
実は福袋の化粧品以外にも、洗面台の下の収納にあふれんばかりに在庫された、本命の高級シャンプーとトリートメント、そして化粧水がまだ手を付けられないままもう1~2年眠っています。その在庫分だけで少なくとも3年分はありそうな量なのに、いま実際に使っているのは別のシャンプー&トリートメント、化粧水だったりします。
 
なぜかと言えばそう、福袋だったり、モニターで当たってしまって現品フルセットプレゼントされたものだったり、無料サンプルが大量に溜まってしまっていたりするものを先に使っているからなんです。そっちを使い切ってから晴れて本命に手をつけたくて。
 
だけどもしわたしの人生が長寿だったとしてももうとっくに折り返し地点は過ぎている、長寿のつもりでこんなに在庫してしまっているけれど、突然万が一のことだって起こりうる、もしかしたらこの本命に手を出す前に突然人生が終わってしまう可能性だってなくはないんです。
 
それらの本命をいま使っていたら、今現在、髪質はより良好に、肌質はより若見え肌に保てているかもしれません、なのに、なんかものすごく気に入っているわけではないけれどせっかくもらったから、これを使い切ってすっきりしたいからと、本命じゃないものを使ったまま人生の時間をずいぶんと使ってしまっている。
 
もしまた来年の福袋を予約してしまったら、また来年1年プラスαの期間、こうして本命じゃないものに追われながら時間を費やすことになるんだなと。
 
 

肌質・髪質etc.は変わる & 新しくベストなものがどんどん誕生する!

いま在庫している高級シャンプーとトリートメント、そして化粧水と歯磨き粉、どれももうこれはわたしにとって最高なものを見つけた!と確信したからこそ、安く買えた機会にこれだけ溜め込んで無駄とは思わずにいてしまったのですが、そもそも引き出しが閉まらないほどにスペースの無駄遣いは発生してしまっていますし、あろうことか化粧水について、ちょっともはやベストなのかどうか怪しくなってきてしまいました。
 
もともとモノはとてもいいものなんです、値段も結構します。だからもちろん絶対に使い切るつもりではいるのですが、実は先日応募して当たってしまったサンプリングで使った別のメーカーのラインナップがめちゃくちゃ肌によかったんです!
 
「ナチュラルサイエンス」の「レドナシリーズ」なのですが。
 
いま在庫している別のメーカーの化粧水はさらさらタイプで、何度も重ねづけして肌をプルプルにふやかして、最後に油分でふたをして水分を肌にキープというタイプのものなのですが、それが肌にいいのは重々承知しているのですが、なにせ育児やその他多忙な毎日と生活が変わってくると、以前のように肌ケアにたっぷり時間を取ることなどできなくなってしまいます。
 
化粧水の重ねづけは肌がしみこんでくれるまで何度もタッピングして、また化粧水を手に取ってタッピングして、を繰り返すにも、すぐにはしみこんでくれないので充分に重ねづけができたとなるまでは5~6分かかるのではないでしょうか、その時間はいまは取れないのが現実です。
 
対して新しく出会ってしまったその「ナチュラルサイエンス」の「レドナシリーズ」の化粧水はとろみのあるタイプの化粧水で、重ねづけが必要とはされていません。わたしは以前からとろみタイプはどれもべったりするし、水分プルプルのお肌にはならないという印象があったのですが、このレドナは1回だけの化粧水づけ(→美容液)→乳液→クリームと進んでも、全然ベタベタせずに、朝起きたときに肌の細胞がぷくーっと膨張していてくれていて、そのおかげで毛穴のくぼみが細胞に押しつぶされて見えなくなっている、透明感もあって肌が張っている、化粧のノリもいい、なんだこりゃー?!となってしまったわけです。新たな本命登場です。。
 
となると、おーい。。。本命と決め込んでこんなに在庫してしまったこの大量の化粧水どうすんだよー?!ということに。。
 
アイシャドウなどとは違って化粧水などは結構早いスピードでなくなってくれるし(とは言っても1本3ヶ月くらいはかかるけど)、人生が突然終わってしまわない限り使い切ることはできるとは思いますが、「いま最高に使いたいものを使う、今時点でベストなものを使う」というポイントからははずれてしまったことになります。
 
化粧品は世の中にあふれるほどあります、そしてどんどん新しいものがうまれます。その中で自分にとってベストなものももしかしたら山ほどあるのかもしれません。だからふとしたきっかけでそういうモノに出会ってしまえば、「今時点でベストなもの」は移り変わっていく可能性があります。
 
そして年齢を重ねるうちに肌質や髪質などは変わっていきます、その時ベストだったものが突然合わなくなる可能性もあります。
 
そして在庫する期間が長いほど商品が劣化するのも事実、常に新しいものを使うにこしたことはありません。
 
あとはスペースの無駄遣い、気の通りが悪くなる。ここのところすっかりできていませんでしたが、断捨離のルールを思い出して消耗品に関しても、「在庫しない」に徹しなければ・・・。
 

今後は一切在庫をしない、まとめ買いやセット売りの安さに惑わされず必要なものだけを1本ずつ買う!

ということで来年の福袋は予約しない!ということに決めました。
 
「福袋=絶対買う人!」だったわたしが「買わない人へ」と大きな心の変化です!
 
まぁ心の変化というか、断捨離のルールを再認識しただけだろという気もしますが、これからの人生後半、もっと気の通りをよくしていい運気を呼び込む、その時の自分にとってベストなものを選択して、必要なものだけを買うようにトライしてみようと思います。
 
必要なものだけをひとつひとつ買っていたら送料もかかったり単品価格で割高だったりするかもしれませんが、スペースや運気の無駄遣いをなくすほうを優先して。
 
新年の福袋くらいパッと行こうよ!経済の活性化にも貢献できるし!などの声にはちょっと反してしまうとは思いますが、
 
「そういえば私も福袋毎年買ってるけど、使わないまま捨てたり、いまだに使わないまま残ってるものいっぱいあるなぁ・・・」
 
なんて方がいらしたら、とりあえず来年の1回だけでも福袋我慢してみるという選択、試してみるのはいかがでしょうか~ ♪
 

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