不妊治療東京ランキング１位【加藤レディスクリニック】説明会の内容とは？

２ヶ月待った【加藤レディスクリニック（ＫＬＣ）】の説明会。ハイアットリージェンシーの大広間会場にびっしりと参加者が集います。この説明会で印象に残った内容を思い出せる限りご紹介したいと思います。

 

「この高い成功実績は加藤レディスクリニック（ＫＬＣ）が、体に負担をかけない、限りなく自然に近い体外受精の方法を取っているからこそ。

可能な限り薬は使わず、ひとつの受精卵を子宮に戻す、月に１個の卵子を排卵して、１個の受精卵が子宮にたどり着く、この自然な姿に沿っています。

 

大量の排卵誘発剤などの注射で体に無理をさせ不自然に大量の卵子を育て、そこから採れた受精卵を「複数個」子宮に戻すという不自然なやり方では、一見効率がいいように思えても、結果として実績に反映してこない、それが答えだとＫＬＣは考えます。

 

ひとつでも着床するようにと複数個の受精卵を戻して、もし複数個の受精卵が着床してしまったら多胎妊娠となりますが、本来人間は１回の妊娠でひとりの胎児を育てるようにできている生き物、不自然な多胎妊娠は胎児・母体ともにリスクが高まります、ＫＬＣは胎児・母体の安全を考え、たとえ患者の希望があっても複数個の受精卵を戻すことは対応しておりません。」

 

ふむふむ、自然派大賛成～！

ただ双子ができてくれたら１回の妊娠でふたり産めていいなと思っていたんだけどな、そんなにリスクが高まるのか～。

 

「なにがいいってＫＬＣの培養士の技術が高いんです。ＫＬＣの実績は培養士の腕によるものと言えます。

 

あとはね、これは余談ですが去年２０１１年３月１１日の東日本大震災のときね、うちのビルも古いですし上の階は特にかなり揺れたんですよ、みんな床に伏せて自分の身を守るのに精一杯でね、だけど８階の培養士たちはね、そんな時でも激しい揺れの中、患者さんたちの受精卵を培養してる培養器が倒れないように必死に支えて守ってたんですよ。そういう培養士の強い責任感もＫＬＣの誇りですよね。」

 

うっ！！やばっ！涙出る！！

培養士さんたち、かっこいいーーー！！！

周りからも鼻をすする音がします。

 

「あとはＫＬＣが使っている培養液の種類がいいんじゃないかと思っています。絶対これがいいってはっきりわかっているわけではないんですよ、だったら他もみんなこの培養液を使う、そうじゃないんだけどこれを使うとなんか成功率が高い、なんかいい気がする、ただこの培養液は値段が高い、だからやたらめったら採用されないんですよね、ただＫＬＣは今後もこれを使っていこうかと思っています。」

 

へー。培養液の種類で結果が変わる可能性もあるんだ～。

 

「採卵の時に一般的に使われる針は、１７Ｇ（１．３ｍｍ）～１９Ｇ（１．１ｍｍ）なんですけど、ＫＬＣが使っている針は２１Ｇ（０．８ｍｍ）といってかなり細い。刺す針が細ければ細いほど出血は少なくて済みますし、痛みの負担も少ないので麻酔なしの採卵を可能にしました。

 

麻酔は麻酔でリスクがありますからね、やらなくて済むならそれに越したことはない、だから採卵時間も１５分程度だし、そのあと少し休めば当日自分で歩いて帰宅していただけますし、そのまま仕事しに会社に行くのも可能です。」

 

うん、細いにこしたことはない。ただ痛み痛みっていうってことは採卵するときはやっぱり痛いんだろうなぁ。。怖い。。

 

「卵巣年齢検査ＡＭＨの結果は？数値が高い＝妊娠率が高いわけではない？」（http://mio28.net/amh-71）

の記事でお伝えしましたが、卵巣から飛び出した卵子は必ず卵管に流れていくのではなく、卵管の先の卵管采というわかめのような形状のものにひらひらと手招きされるように拾われて卵管に取り込まれるのだそうです。

 

そしてこの卵管采が卵子をうまくキャッチしているかどうかは検査のしようがないので、これが原因不明不妊の理由のひとつといわれているとのこと。

 

「卵管采がキャッチしていなかったとしたら受精卵は子宮にたどり着けないわけですから妊娠できる可能性はゼロです、ただもしこれが原因でずっと不妊だったのだとしたら、体外受精することによって一発解決できます。

間違いなく卵子を針で吸引して受精卵にして子宮に戻せるわけですから。」

 

私はこの説明会で初めて卵管采のことを知りました。卵巣と卵管はつながっているものだとばかり思っていたんです。排卵した卵子は間違いなく卵管に入っていくものだと。そんなところにもひとつ難関（不妊の一因）があるなどと思っていませんでした。

 

「よく最後の砦などと言われるＫＬＣですが、もちろんほかの病院から転院していただくことは構わないのですが、もし排卵誘発剤の注射を使っていた方は２周期（２か月）以上あけてから来てくださいね。

 

強い排卵誘発を何度も続けると卵子の質が相当悪化するとＫＬＣは考えますので抜け切るまで、まぁ完全には抜けないかもしれないけどとりあえず２～３周期あいていれば再開してもいいかな。あいてない人はそれまでの期間はお断りしてます。」

 

最後の砦、そ、そうだったんだ～！？やっぱりここに決めてよかった！

そして注射を使うってそういう影響があったんだ～！ＫＬＣでやると決めた以上、注射やらなくてよかった～！

 

個人的に質問がある方はここにいる数人の先生たちに直接お話することができます、と案内があって、講師だった竹原先生を含め、計５人くらいだったか、横並びに先生が座られて、先生それぞれの正面に質問希望者たちが１列に、並び替えたパイプ椅子に座って待ちました。

 

この質問タイムのためにおそらく診察の時間を抜けて来られたのであろう先生たち、でもやはり一番人気だったのは講師だった竹原先生。１列だけすごく長い列でしたが私も竹原先生の列に並びました。

 

列と列の間は３mくらいか空いているのですが、順番が近づくにつれて隣の列の先生の声が聞こえてきます。

その先生は竹原先生とはまったく違うタイプで無表情で愛想はなく、座り方も膝を開いていてちょっと怖い雰囲気。

相談者の夫婦は声を潜めているのですが、その先生が苛立っているのか声が大きくなっていて、聞こえてしまいました。。

 

「無農薬？有機野菜？そんなことより痩せてください。そんな体で妊娠なんかできませんよ！」

 

えぇぇぇぇ！！！そんなこと言われちゃうんだ！！ショショショショショックです。

確かにその女性はかなり体格がよかったです。だ、だけど、そんなにはっきり・・・隣の旦那さんも前を見たまま固まっています。。

 

女性は一瞬驚いたと思います、でもたぶん貴重な質問タイムだからと気を強く持ったんだと思います、さらにどんどん質問を続けるのですが、それが先生を余計に苛立たせてしまうのか、

 

「だから！とにかくまず痩せてください！痩せてから！の話ですよ！」

 

でもそれが現実なんですよね、もちろん体格が良くても妊娠される方はたくさんいると思います、私も決して痩せている方ではないですし・・・。

だけどネットで見た情報でも、太りすぎ、痩せすぎ、は不妊の原因のひとつとして確かに挙げられてました。

 

その先生が厳しい言葉ながら問題はまずそこだと教えてくださったのは、きっとその相談者さんを思うからこそ、言わずに問題点を避けて無農薬・有機野菜の話をしたところで、この方の不妊を解決することが難しいだろうと考えられたからだと思います。

 

この先生は特に印象的だったので、その後の通院でもたびたび診察であたる度に、（あ、あの先生だ。。）と気が引き締まったのですが、（※ＫＬＣは指名制ではないのでその日どの先生にあたるかはまったくわかりません。）その印象通り愛想のアの字もない対応でしたが、最終的に私は結構慕ってました。

質問を簡潔にまとめていけば、聞いたことにちゃんと答えてくださるし、私はそれほど嫌な気持ちになることはなかったです。

 

というかまずＫＬＣ、愛想のアの字もない先生は他にも大勢いました（笑）。

 

すごい患者数で待ち時間も長いので、診察室に入れる時間は本当に短くて、事務的に回していかないとなんだと思います。

加えてメンタル的フォローも皆無です。あそこは悩みを持った人たちが集まる場所、そんなところでそんなことやってたら回らないんだと思います。

 

そもそもスタッフほぼ全員が「愛想」というものを持ち合わせていない、たぶん徹底して排除しているんではないかと思うくらい（笑）。

 

さて列が進んでようやく竹原先生と直接話せる番が来たのですが、隣の列の会話に衝撃を受けた直後だったこともあり、何十分も待った割には結局、「私は高齢だけれど妊娠の可能性はあるか」とだけ聞きました。

 

竹原先生はとても物腰柔らかく優しい笑顔で丁寧に、

 

「可能性はもちろんありますよ。ゼロの人なんてひとりもいません、排卵してる限り可能性はある。だから私たちも協力するんです。患者さん自身がやりたいという限りずっと、ＫＬＣ側から可能性がないと判断することはありません。」

 

この時はこの言葉に心晴れやかに

「ありがとうございます！！ではよろしくお願いします！！」と帰ってきたのですが、

 

「排卵している限り可能性はある。自身がやりたいという限りＫＬＣはずっと協力する。」

 

これがまた悩みの種になっていくんですよね。。これについてはまた後日書きたいと思います。

 

以上が説明会で印象に残った内容のご紹介でした！